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カタロンが反政府組織と聞いて。
自分の中でライル裏切りフラグが……!
イヤーそんなことを考える自分の脳がイヤー!
まだ仲間にすらなってないのに……^^^^^^^^^^^
「カタロンは民間の工場に攻撃を仕掛けた。
我々はソレスタルビーイングとしてカタロンに武力介入をする」
ティエリアの冷たい言葉のナイフがロックオンに突きつけられる。
カタロン……反政府組織の中で最も結束力を持った組織。
度重なるアロウズへの武力介入の内彼らと共闘関係にあった場面も少なくはない。
そして何よりロックオン――ライル・ディランディがかつて所属していた組織でもある。
「ティエリア、カタロンは無意味に民間工業に攻撃する組織ではない。
あの男…CPUが何らかの誤情報を流した可能性も……」
刹那がティエリアからもたらされたミッションに疑問を投げかける。
一瞬ロックオンに向けられたまなざしからは気遣うような気配が感じられた。
「それは否定できない。
だが重要なのは、カタロンが民間工業に攻撃したという事実だ。
ソレスタルビーイングの行動理念に矛盾があってはいけない。戦闘行為を見逃すわけにはいかない!」
ティエリアは強く言い切った。
彼自身このミッションには戸惑いがあるのだろう。
だが彼はそれを見せてはいけない。ガンダムマイスターの中でそういう立場にいる。
ロックオン・ストラトスは先ほどから何も喋らない。
当然だろう。かつての戦友を葬る計画を討論しているのだから。
「ロックオン・ストラトス、あなたにこのミッションは遂行できるか?」
「ティエリア……!」
ティエリアは刹那の咎めるような声を振り切った。
彼はライル・ディランディを試しているのだろうか。
紫とアイスグリーンの瞳がかちあって、ほんの一瞬がまるで数時間にも思えた。
「アレルヤ・ハプティズム、このミッションはお前に託す。
出撃準備をしておけ。ミッション開始時間は3400だ」
ティエリアはまるで興味を失ったように視線を外し僕を見る。
君の中で答えは出たの?
僕にはわからない。どうすることが最良の選択なのか。
「……補佐には俺が回る、それでいいなアレルヤ」
「……了解」
刹那の有無を許さない瞳と目が合ったので、大人しく更衣室へ向かった。
「アレルヤ・ハプティズム。アリオス、敵隊へ飛翔する」
戦争行為への武力介入。
これが初めてじゃない。何度も何度も経験してきた。
自分の同胞を殺したこともあった(だって僕と同じ子供を増やしたくない)。
いつ終わるとも知れない戦闘に、ただ耐え続けたこともあった(あの時は、そう隣に彼が)。
生きることを決意した。
他人の生き血を啜ってでも、世界の答えを聞くために、僕は戦う。
だから。
「僕は、僕なら『あなた』だって倒せる……!」
アリオス、ケルディム。
2人の天使が、刃を重ねる――。