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ライハレ好きでよかったと心の底かr(ry
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ミハレ連作1話
つづきからどうぞ



 嫌な気配がした。
 寒気のようで、もっと性質の悪い何か。

『アレルヤ、変われ』

 吐き気を感じたのは一瞬で、その一瞬で体の主導権を奪われる。
 意識は外界と遮断されて生ぬるい心地よさに覆われる。


 同類のにおいを感じて、体の主導権を奪った。
 コレは危ない。アレルヤには手に負えない。あいつは優しいから。弱いから。

「不完全な改造人間クン」

 表に出るとすぐ呼び止められた。
 アレルヤは眠った。アレルヤは傷つかない。間に合ってよかった。

「おい、シカトかよ。返事くらいしろっつーの」

 肩をつかまれて振り向かされた。
 馬鹿に鮮やかな色の髪が視界に入った。人間の色じゃない。

「うっせぇな、触んな」

「あっは。あのチビとおんなじこと言った」

 言うことがいちいちウゼェ。こういうのの相手は面倒くさい。
 早く部屋に戻ろう。早く身体をアレルヤに返そう。
 
「お前、さっきのお前じゃないな。もう一個の方だ」

「お前には関係ねぇ。俺は俺だ」

「失敗作の美味しい“部分”ダロ?
 焼きすぎて香ばしいところだ。さっきのあいつは生焼けで甘いところ。
 失敗作はどっちにしろ失敗作だけどなあはははははははは」

「うるせぇ黙れついてくんな」

「あれ? 泣いてねぇ。つまんねー、泣けよお前。泣け」

 誰が泣くかよ。アレルヤと一緒にすんな。
 
「死ね。消えろ失せろ。俺の前から無くなれ」

「無くならねぇよ。お前気に入った、可愛いな。だから泣けよ」

「意味わかんねぇ。出ていけ、俺の視界から出ていけ!」

「ちっ。じゃあ端末貸せよ、俺のに番号送るから」

「知らねーよ、持ってねーよ」

 さわさわと服をさぐられてそいつは機械を取り出した。末端てそれのことか知らなかった。

「ウソツキ。持ってるじゃん。ほいほいほい。はい、俺の番号」

「いらねーよ!」

「あっは。可愛くねー。じゃあ非通知でかけてやるよ。嫌がらせっぽくていいな。うん、良い」

 かけられたって知らねーよ。どうやって出るかとか解らないし。

「かけんな。俺に関わるな!」
 
「うん、分かった。じゃあな、ハレルヤ」

  

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咎神ノエル
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女性
自己紹介:
好きな言葉は純情淫乱。
好きなCPはライハレと義舳。
ボツPNは「準上院蘭丸」
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